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旅の記憶 -知床~斜里- [過去の記憶]

先日書いたブログでは、納沙布岬と書きながら、
そのたびの情景をしっかりと表すことが出来なかった。
物書きとして、(←いつ、作家になった?)伝えるべきことを伝えられないようでは、
記者失格である(←だから、なんでライター気取り???)

初めての北海道、
根室から走り、北上して知床峠を越えた。
まだ、みんな若くて元気ではあるが、何日も自転車で旅をするのは初めてだから、
少しずつ体力の差が出てくる。
それは体力差というよりは、経験値の差だから気にすることはないのだが、
仲間たちよりも少しでもたくさん走れるようにしたかったのも事実だ。
合宿3日目だったか、、、体力ある者たちが、さらに20,30km走って露天風呂に入ってきたが、
体力の消耗を懸念して、宿泊地に滞在していた・・・のを、今思い出した。
消極的な男の子だったと思う。


知床峠を走る日は、合宿であるにもかかわらず、
”今日は一人で走って、次の日の屈斜路湖のキャンプ場で合流”という、
いきなり、北の大地で放り出された感じの日であった。
といっても、大きな北海道の大地ではあるが、基本的には一本道だ。
みんな一緒に走り、知床峠を登り、
カムイワッカの滝をみて感動し、
ひたすら屈斜路湖を目指すだけだ。

だが、人よりも少し変わった体験をして、翌日、仲間達にドヤ顔で成果を話す・・・
という目的で組まれたプランであったが、
親元を離れてまだ間もないヒナたちであるから、
ひたすら屈斜路湖を目指してしまうのは明白であった。

ただ、カムイワッカの滝を見た時間が少し遅く、
最終バスで公道まで帰って来たので、そのまま走るか、
知床の町で滞在してから翌日走るか・・・というプランしか組めなかった。
経験値が少ない・・・・というより、
自分で考えてることがほとんどなかったので、
道に沿ってペダルを漕ぐしかできなかった。

(今思っても、リーダシップというか、決断力に欠けているのは、
この時からあまり成長しなかったのだと思う。。。これは、今でも悩みの一つだ。)

斜里町まで来たときに、良い感じで暗くなった。
が、
周りを見回しても、広い畑があるだけで、家もお店も何もない。
泊まれそうな場所が無い。
その後、いろいろと経験を積んで、”寝袋さえあればどこでも寝れる”という状況になったが、
当時の私は、高校を出たばかりのひよっこで、初めての夏休みであり、生活のすべを知らなかったというか、
どうしたらよいのかさっぱり見当がつかなかった。
(今から思うと、先輩からの荒療法というか、成長するためのプログラムの一つだった)

で、
恥ずかしながら、泊まったところが、目についた「旅館:斜里温泉」という看板。
今でも鮮明に思い出すが、”値段を聞いて、高かったらよそに行こう”とおもって、
旅館のおばさんに値段を聞いて、意外と安かったので、迷っていると、
さらに値引きをしてくれたので、、、結局、一番快適な”旅館”に泊まってしまったのだ。
(翌日、みんなが武勇伝を披露する中、何も言い出せなかった記憶が…)

旅館は、快適だった。
前日は、キャンプ地で、テントではなくて、ゴミ袋シートをつなぎ合わせて、雨をしのぐだけの
"は?”
と、思われる装備だったので、屋根もあり、食事も出て、風呂もある。。。
当たり前の設備がとても貴重に思える夜だった。

翌日、屈斜路湖をめざして、ひたすら広くて長くて交通量がほとんどない道を一人で走る。
一人で走るのは、とても退屈なものだと、その時は思ったものである。
でも、あんな経験が、、、、今から思えば些細な経験であったが、
自分を少しずつ心身共に成長させていったのではないかと思われる。


初めての北海道シリーズは、
作者の都合により(←だから、随筆家か?)、以上をもって休止いたします。
当時のキャプテンが、自転車の長時間ツーリングで、又ずれが起きて
大変だったことを詳しく書けないのが残念ですが、
いろんな意味で、ちょうど良かったかもしれません。
(って、詳しく書いても面白くないワィ・・・・)


当時の写真は引っ張り出せないので。。。。
131027_1.JPG
今日は京香の算盤の試験でした。
いつも明るい京香ですが、少し緊張した感じでした。
131027_2 (2).JPG
関帝廟です。
知香の時もそうでしたが、、、中華街を散歩するのを嫌がって、すぐに帰ってしまいました。
なんでだろう?大人の価値観と違うのだな…

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萌音

こんにちは。楽しく読ませてもらいました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
by 萌音 (2014-02-23 10:03) 

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